【報告】水田除草ロボットの勉強会(第2回)を実施しました
2024.02.13
日時 | 2023年12月27日(水)9:30~11:30 |
場所 | 熊本県立大学CPDホール+オンライン |
講師 | 宮崎大学農学部附属フィールド科学教育研究センター 講師 松尾 光弘 |
参加者 | 〈コンソ構成員〉
【研究機関】 熊本県立大学(松添) 熊本高等専門学校(湯治、田中) 津山工業高等専門学校(井上、曽利) 佐賀大学(上埜) 末松電子製作所(末松、槌山、本村) IKOMAロボテック(松永、戸田) 地方経済総合研究所(前田) 〈研究支援者〉 九州バイオリサーチネット(本田) 〈協力機関〉 山都町役場農林振興課(藤原) |
内容
目的:水田内の雑草に関する知識をコンソーシアム内で共有し、また、以下の課題について協議してロボット開発に役立てる。
(1)どの雑草種をターゲットにするか?
(2)田植え後の雑草の発生・生育は?
(3)水深と雑草発生との関係は?
(4)どのタイミングで除草ロボを投入すればよいか?
提案概要
(1)どの雑草種をターゲットにするか?
九州雑草防除研究会が発行している「九州の雑草」(年1回発行)で九州各県の雑草発生状況が報告されている。但し、統一的な調査方法で得られたデータではない。コナギ、ノビエ共に全地域で強害雑草のため、除草ロボットの防除対象にして良いと考える。
(2)田植え後の雑草の発生・生育は?
主要雑草種は各県で毎年田植え後に葉齢進展の調査を実施している。ノビエは田植え後3日目から発生が確認され、山間部よりも平野部で葉齢進展が早い。コナギはノビエよりも約1週間発生が遅く、山間部よりも平野部で葉齢進展が早いと考える。
(3)水深と雑草発生との関係は?
湛水深が大きい程、発生する雑草量が少なく、更に水が濁ることで相乗的に雑草を抑制できるものと考える。
(4)どのタイミングで除草ロボットを投入すればよいか?
水稲移植後、10~12日目が適しているのではないかと考える。
(5)まとめ(研究統括者:松添)
今回の勉強会で対象となる雑草の特徴が理解できた。特に、除草ロボットの効果的な投入時期についての意見交換や情報交換は有意義であった。今後のロボットの大きさ、水田への投入時期等を決める際の参考としたい。