RESEARCH INTRODUCTION研究紹介

Kokuyo

背景・目的


県内の販売農家数や農業算出額に占める中山間地域の割合は、全国よりも高い水準となっており、熊本県における中山間地域での農業は非常に重要な位置づけとなっています。
棚田・小水田の維持・活用には労働時間の大幅削減や軽労化が必要です。特に、暑く長時間を要する水田内の除草労働を省力化する技術開発が求められています。そこで、除草作業の無人化・軽労化並びに農業機械の電気化の推進を目的とした自律型ロボットを開発します。

中山間地域の割合


現状の問題


従来の除草方法

農薬を使わない除草方法は、有機農業に取組む農家の大きな負担となります。




水田内除草ロボットの研究開発


除草ロボットとは

棚田・小水田の維持・活用には労働時間の大幅削減や軽労化が必要です。特に、暑く長時間を要する水田内の除草労働を省力化する技術開発が求められています。そこで、除草作業の無人化・軽労化並びに農業機械の電気化の推進を目的とした自律型ロボットを開発します。


除草ロボットの特徴

  • 軽量・小型(重さ約5,000g以下)
    ⇒運搬・搬入が簡単
  • ロボットは自律型のため、手取り除草作業時間はほぼゼロ
    ⇒従来の除草作業の約3h/10a(除草剤+手取り除草体系)或いは50.6/10ah
    (手取り除草のみ)の労働時間を削減
  • 作業能力(2a/h以上)、稼働時間(約6時間)、充電時間(約3時間) :見込み
    ⇒ロボット1台で約12時間/日稼働
  • 水田の周囲(畔)にビーコンを設置
    ⇒水田内を均一に走行
  • 販売価格は1万円/台:見込み
  • バッテリーの電圧低下を検知すると、自動帰還機能が起動、またアラート信号
    (停止場所)を発信
    ⇒操作が簡単で使いやすい

水田内除草ロボットのプロトタイプ

最終目標


以下の機能を備えたロボットの実用機を完成させる。
1.持ち運びが簡単(軽量性)
2.除草中は人の関与を必要としない(自律走行性)
3.水田に数回投入することで雑草を防除する(除草性)
4.イネの生育・収量や土壌に負の影響を与えない(安全性)

期待される効果・貢献


中山間地域の棚田・小水田で展開される有機農業等での除草に大きな役割を果たします。
また、GPSに頼らないビーコンを使ったロボット移動制御技術は、中山間地域おけるスマート農業機械の通信技術として汎用化できます。

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